クレートに入れると、こんなにいいことがあるんです
「クレートって移動のときだけに使うものでしょ?」
そんなふうに思っている方は、少なくないかもしれません。
でも実は、クレートは犬との暮らしをもっと快適に、もっと安全にしてくれる“魔法のアイテム”なんです。
クレートを活用すると、トイレトレーニングから災害時の避難、お出かけ、さらには室内での安心スペースとして、大きな効果を発揮します。
ここでは、クレートトレーニングの4つの大きなメリットをご紹介します。
① トイレトレーニングがぐっとスムーズに!
犬のしつけで最も多い悩みの一つが「トイレ」。
でも、クレートを上手に活用することで、トイレトレーニングはとてもスムーズになります。
犬は本来、寝る場所では排泄しないという習性があります。
そのため、寝床としてクレートを使うことで、トイレとの区別がつきやすくなるのです。
また、排泄しやすいタイミングには「寝起き」があります。
クレートで寝て、起きたらトイレに誘導するというリズムを作ると、失敗が減りやすくなります。
実際にトイレの相談に来られる飼い主さんには、まず犬の生活環境を見直してもらいます。
それだけでも成功するケースが多く、クレートの活用はとても効果的です。
② 災害時にも“命を守るツール”になる
日本は地震や台風など、災害の多い国です。
もしものとき、大切なワンちゃんと一緒に避難所へ行くことになるかもしれません。
実は、環境省のガイドラインでは「同行避難(ペットと一緒に避難)」が基本とされています。
ですが、避難所では多くの人や動物がいて、犬にも飼い主にも大きなストレスがかかります。
そんなとき、クレートがあることで次のようなメリットがあります。
- 犬が苦手な人への配慮ができる
- 長時間の滞在でも犬のストレスを軽減できる
- クレート内で待機させることで、飼い主の負担も軽減
実際に避難を経験した方々からも「クレートがあって助かった」という声が多く聞かれます。
日頃から慣れさせておくことが、万が一の時に命を守ることにもつながるのです。
③ 移動やお出かけがぐっと快適に!
クレートは、外出や旅行にも大活躍します。
犬を車に乗せるとき、抱っこやリードだけでは不安定で危険です。
でも、クレートに入っていれば安全で、犬も落ち着いて過ごせます。
最近では、クレートに入っていればOKなタクシーや新幹線、カフェなども増えています。
以下のようなメリットがあります。
- 一人でも犬と車で移動ができる
- プラスチック素材のクレートなら衝撃にも強い
- 外の刺激を遮断できて、犬が安心できる
実際に、クレートトレーニングを習得した飼い主さんが、愛犬と一緒に新幹線で帰省した例もあります。
「親戚に犬を紹介できて嬉しかった」「ホテル代が浮いた」と、大満足されていました。
④ 室内での安心できる“おうち”にもなる
犬は狭くて静かな場所を好む動物です。
広々とした空間よりも、自分だけの落ち着ける場所の方が安心できるのです。
特に音やニオイに敏感な犬は、ストレスを感じやすく、警戒心が強くなります。
その結果、寝不足になったり、問題行動を起こすこともあります。
クレートは「適度に狭く、暗く、安心できる」空間です。
室内に設置しておくことで、以下のような効果があります。
- 犬が落ち着いて眠れる
- 雷や来客時の避難場所になる
- ストレスをためにくくなる
ただし、どんなクレートでも良いというわけではありません。
犬によって好みや性格が違うため、様子をよく観察して、ぴったりの空間を用意してあげましょう。
まとめ:クレートは犬と人の暮らしを豊かにしてくれる
クレートは、ただのキャリーケースではありません。
愛犬にとっての「安心・安全・快適な空間」であり、飼い主にとっても「しつけ・災害・移動」に役立つ心強いアイテムです。
大切なのは、無理やり入れようとせず、犬にとって「クレート=安心できる場所」として認識してもらうこと。
焦らず、少しずつトレーニングしていきましょう。
クレートトレーニングのやり方がわからない方は、ぜひプロのカウンセリングを活用してください。
犬も人も、もっと快適に暮らせるようになりますよ。