犬のしつけの始め方② 社会化~いろいろなものにいいイメージを通して慣れよう~
生後2か月から4か月ごろの子犬時期を『社会化期』と呼ばれています。
この時期に何が嫌で苦手なものか、何が嬉しくて楽しいことの分別がつきます。
初めて家に来た頃はおとなしくてずっと寝ていたけど、徐々に音に敏感になり吠え、人の手が近づくと噛みつくようになるのはこの時期の過ごし方が理由のひとつです。
トイレが上手にトイレトレーでできるようになったら、人・もの・音になれる「社会化」をすることをお勧めしています。
「社会化」といっても子犬の時期にいろんな場所にでかけて、経験をさせればいいというものではありません。
犬と一緒に過ごすうえで『社会化』の本来の意味を知り、犬たちと接していくことはとても大切です。
「社会化」とは、
犬たちを取り巻くひと・もの・おとにいいイメージを関連付けて敏感に反応しないで生活できるようになることです。
適切に社会化ができなかった例として・・
- 犬が怖がっていることに気づかず無理やり犬がたくさんいる場所に連れていき徐々に犬が近づいてくるようになり吠えて威嚇するようになった。
- 遊びのつもりで犬にいたずら(驚かせる・追いかける)をしていたらその人が姿をあらわしただけで噛みつくようになった
- 掃除機やチャイム音に興奮していたのに気にせず過ごしていたら吠えるようになった。
「社会化」とはなんでも経験させればいいというわけではありません。
また、「社会化期」とは社会化を始めるのが望ましい時期出会ってこの時期を過ぎても彼らが苦痛と感じている物事を少しでも取り除くまたはいいイメージを持つように心掛けなければなりません。
社会化期は過ぎても社会化は永遠に続きます。
犬が楽しみながら慣れる練習は彼らが嬉しいか、いやなのかを確認しながらおこなうため簡単ではありません。
プロと一緒に行うことをお勧めします。
犬の嬉しいサインや嫌なサインの見分け方をを知りたいかたは一度ご相談ください。