【子犬の噛みつき対策】なぜ嚙むの?どうすれば噛まれない?

子犬のしつけに関する相談の中で、特に多いのが 「トイレの失敗」と「人の手足に噛みつくこと」 です。

例えば、こんな場面で噛まれてしまうことはありませんか?

  • 抱っこしようと手を出したら噛みつかれた
  • リビングでくつろいでいるときに犬を触ろうとしたら噛まれた
  • 手をひらひらさせて遊んでいたら噛まれた

特に子犬の乳歯はとがっていて、時には 飼い主の手足が流血してしまうことも…。どんなにかわいい愛犬でも、噛まれ続けると心が痛みますよね。

では、なぜ子犬は人を噛むのか?どうすれば噛まれずに済むのか? について詳しく解説していきます


犬にとって「噛む」は当たり前の行動

犬は室内で過ごすことが多く、人と同じ空間(リビングなど)で暮らします。人間は「犬はなでられるのが好き」「抱っこされるのが嬉しい」と思い込みがちですが、すべての犬が触られることを喜ぶわけではありません

実は、犬の皮膚は感覚器でもあり、人間よりも敏感に刺激を感じるといわれています。そのため、触られることが苦手な犬も少なくありません。

また、犬にとって口は人間の手のようなものです。私たちが手を使って日常的に行う行動を、犬は「口(噛む)」で行っています。

人間の行動 犬の行動
気になるものや落ちているものを手で拾う 口でくわえて確認する
嫌なことがあれば手で払いのける 噛んで追い払う
暇なときに手で何かを触る 近くの人や家具を噛む

つまり、犬にとって「噛む」という行動は自然なことなのです。しかし、飼い主としては 「噛まれたくない」「家具を壊されたくない」と思いますよね。

そこで大切なのは、噛む理由を理解し、噛む必要のない環境を整えることです。


噛みつきを防ぐためにできること

  1. 触られることに慣れる

すべての犬が最初から人の手を受け入れるわけではありません。特に、社会化期(生後3週~4か月) に適切な経験をしていないと、触られることに抵抗を感じることも。

まずは、犬がリラックスでき苦痛がない状態で少しずつ触る練習をしましょう。

  • おやつを使いながら「触られるといいことがある」と学ばせる
  • 無理に抱っこをしない(犬に負担がない姿勢で抱える・正面から手を出して抱えない)

嫌がるサイン(耳を伏せる・体をこわばらせる)を見逃さないことが大切 です。


  1. 遊び方を工夫する

子犬は好奇心旺盛で、遊びの一環として飼い主の手足を噛んでしまうことがあります。これは、「噛んでもいい」と学習してしまう原因 になるため、遊び方を見直しましょう。

手で遊ばず、おもちゃを使う
→ 手をひらひらさせたり、直接手でじゃれ合うのではなく、ロープやぬいぐるみなどを使うと噛み癖がつきにくくなります。

オスワリやマテを活用する
→ オスワリやマテなどの基本トレーニングも犬にとっては遊びの一つです。上手にできたときにおやつをあげれば噛みつく以外にも犬にとって楽しい時間が増えます。


 

  1. エネルギーを発散させる

噛みつきの原因のひとつに、エネルギーが有り余っていること があります。十分に発散できていないと、ストレス解消のために 手足を噛む・家具を噛む などの行動につながります。

散歩に行く
→ 室内で過ごす時間が長いと、運動不足になりがち。毎日の散歩で しっかりエネルギーを発散 させましょう。

知育玩具を活用する
→ 噛むおもちゃや、おやつを入れられる知育玩具を使うと、噛む欲求をおもちゃで満たせます。

トレーニングで頭を使わせる
→ 「オスワリ」「フセ」「マテ」などのコマンドを学ぶことで、頭を使い、精神的にも満足感を得られます。


【まとめ】

子犬の噛みつきは自然な行動だが、そのままにしていても噛むことは減らない
触られることを嫌がる犬もいるので、無理に抱っこや撫でるのはNG
手で遊ぶのではなく、おもちゃを活用して遊ぶ
散歩・知育玩具・トレーニングでエネルギーを発散させる

子犬のしつけは「問題を起こさないための予防」が重要です。噛まれる前に、犬が噛まなくてもいい環境を整えることを意識しましょう。

当しつけ教室では、飼い主さんと愛犬がより良い関係を築けるよう、噛みつきの対策やトレーニング方法をご提案しています。

「もっと愛犬と仲良くなりたい!」という方は、お気軽にご相談ください!