【犬のしつけ】オスワリやマテは「芸」ではなく大切なコミュニケーション
飼い主さんがよく感じる「うちの子はオスワリとマテができる」
ごはんやおやつを与えるとき、ほとんどの飼い主さんは犬に「オスワリ」と「マテ」を指示します。
そのため、「うちの子はオスワリもマテもできる」と答える方が多いのです。
しかし実際には、お家の中でごはんがあるときだけできる状態は「完全にできている」とは言えません。
オスワリやマテができる本当の意味
多くの方が「オスワリ」や「マテ」を芸や服従のように考えていますが、実はそれだけではありません。
これらのトレーニングは、
- 犬が落ち着いて行動できるようになる
- 吠える・飛びつくなどの困った行動を減らせる
- 飼い主と犬の大切なコミュニケーションになる
といった重要な役割を持っています。
「なぜ教えるのか」を理解するだけでも、犬との暮らしは大きく変わります。
実際のご相談事例
ある飼い主さんから「吠える・飛びつくなどで困っている」とご相談をいただきました。
その犬は、家でごはんを前にしたときはオスワリ・マテができます。
しかし、
- チャイムが鳴ると興奮してできない
- 散歩中に犬や人を見るとフードを見せても効果がない
といった状況でした。
つまり、環境が変わると“できていたこと”ができなくなるのです。
ステップアップのトレーニング法
このケースでは、落ち着いて過ごせる場所から少しずつ環境を変えて練習しました。
- お部屋でトレーニング

- 家の前でトレーニング

- 広場や公園でトレーニング

- チャイムが鳴る状況でトレーニング

- 人や犬がいる公園でトレーニング

繰り返し練習を重ねることで、徐々にどんな場所でも落ち着いて行動できるようになっていきました。
犬に負担をかけない練習が大切
大切なのは、少しずつレベルを上げていくこと。
いきなり難しい環境に挑戦させるのではなく、犬に無理のない範囲で繰り返すことが効果的です。
ごはんのときだけでなく、1日を通して小さな練習を積み重ねることで、「オスワリ」「マテ」がどんな環境でもできるようになります。
まとめ
「オスワリ」「マテ」は単なる芸ではなく、犬との信頼関係を深め、日常生活を安心して過ごすための大切なトレーニングです。
福岡で犬のしつけや子犬のトレーニングに悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。


