以前、犬の困った行動は1歳前後に現れると説明させていただきました。
※『犬の困った行動はいつ頃でてくる?』参照
犬種や大きさによりますが、犬は1歳で人間の15歳前後とされています。
今回は1歳になるまでの成長過程を説明させていただきます。
新生子期 生まれてから2週齢
この時期は目も開いてないし、耳も聞こえていません。
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移行期 2週齢~3週齢
耳と目が完全に開き、動くものを目で追うようになり、歩き出します。
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★★3週齢ぐらいになると、周囲の生き物・環境に興味関心を持ち、様々なことを覚えていきます。★★
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社会化期 3週齢~4か月
多くの方はこの時期に家族に迎えることが多い
社会化期とは文字通り、「社会化に適した時期」です。
この社会化期は人間で言うと、ちょうど幼稚園に通う年齢の子どもの時期になります。
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若年期 4か月~8か月
社会化に適した時期は過ぎてしまいますが、慎重に社会化を継続していく時期です。
社会化のほかにこの時期からオスワリやフセ等の基本トレーニングを始める時期です。
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★★4か月以降から警戒心が芽生えます。★★
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成熟期 8か月~
体は十分大人です。避妊や去勢を検討する時期です。
吠えたり、噛んだり等の人間にとって困った行動で悩まれている方のほとんどは1歳前後のワンちゃんが多いです。
皆さん「飼い始め(2か月頃)は大人しくていい子だったけど5か月頃から困った行動が目立った」とおっしゃいます。
これは飼い始めてから社会化に適した社会化期に経験してこなかったまたは嫌な経験をした事が大きな原因の一つです。
しかし、社会化期を過ぎてしまったからといってしつけをあきらめてはいけません。
当しつけ教室には1歳過ぎて吠えたり・噛んだり・トイレの失敗等、困った行動で悩んでいるワンちゃんの飼い主さんからもご連絡をいただきます。
子犬に比べて時間はかかりますが、多くのワンちゃんが適切な社会化やオスワリ・フセ等の基本的なトレーニングを通して改善しています。
犬のしつけはいつからでも遅くはありません。「思い立ったが吉日」です(^o^)