先日、動物取扱責任者の講習を受講してきました。

日本では、
(1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
(2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
(3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
が法律で義務付けられています。

なぜ、狂犬病の予防接種をしないといけないか知っていますか?

それは、狂犬病を発症した犬に噛まれた人も狂犬病に感染するからです。
そして、狂犬病を発症しても効果的な治療法がないため狂犬病に感染した人はほぼ100%で亡くなります。

世界では年間約5万5千人が狂犬病で亡くなっています。日本でも、昭和31年(1956年)まで狂犬病で亡くなった人がいました。それ以降日本で感染者がいない(海外で感染した人を除く)のは上記の狂犬病予防法が施行されたためと言われています。

しかし、残念ながら狂犬病予防注射接種率が全国では72%なのに、福岡市は52%(平成26年)だそうです。
言い換えると福岡市にいる犬の約半数は狂犬病になる可能性があります。

登録されていない犬、狂犬病の予防注射を受けていない犬、鑑札や注射済票を装着していない犬は、捕獲・抑留の対象となります。また、飼い犬を登録していない所有者や飼い犬に予防注射を受けさせていない所有者、飼い犬に鑑札や注射済票を装着していない所有者は20万円以下の罰金の対象となります。

狂犬病予防

最近は室内飼いのため散歩以外で首輪をしないワンちゃんが多いですが、日ごろから鑑札と注射済票が付いた首輪をしてください。また、鑑札をつけていることで迷子になったときお家に戻ってこれる確率が高くなります。
講習でとても印象深かったのは、

狂犬病の予防接種を受けることは犬を守ることであり、自分と周りの人を守るということです。

大切な命を守るためワンちゃんの予防接種を受けましょう。