「小型犬だから大丈夫」は禁物|チワワ・プードルの吠え・噛みを放置する危険

「小型犬だから大丈夫」と、吠え・噛みを放置していませんか?

子犬のころは、遊んでいて噛まれても「これは甘噛みだから、そのうち直るだろう」。吠え方も気になるほど大きくないから、まあいいか——。そう思っているうちに、そのままにして早数年。気づけばひどくなり、取り返しがつかなくなっていませんか?

チワワやトイプードルのような小型犬は体が小さいぶん、「噛まれても痛くないし」「吠えてもかわいいもの」とつい見過ごしがちです。けれど、放置した行動は時間とともに犬の中で学習(習慣化)していきます。

吠え・噛みつきで、こんなお悩みはありませんか?

・来客のたびに吠え続けて、お客さんを家に呼べない

・散歩中に他の犬や人に吠える・噛みつこうとする

・病院やトリミングサロンで嫌がり、嫌な顔をされてしまう

・抱っこやお手入れのときに本気で噛んでくる

こうしたご相談を、たくさんいただきます。子犬の頃は力加減も小さいため「そのうちなくなるだろう」と放置してしまいがちですが、それが後で大きな問題につながってしまうのです。

子犬の時期の接し方が、その後を大きく左右します

チワワやプードルなどの小型犬は、子犬の時期は体が小さく動きも激しくないため、人の思い通りに抱えたり、行動をやめさせたりすることができます。

しかしその間にも、子犬は「うれしいこと」と「嫌なこと」をしっかり学んでいます。たとえば、嫌がっているのに無理やり抱き上げられた経験が続くと、「人の手は怖いもの」と覚えてしまうことも。だからこそ、子犬の時期の接し方には十分に気をつけなければなりません。

吠える・噛むは、犬からの「やめて」のサイン

小型犬でも、本気で噛まれたり吠えられたりすれば、日常生活やレッスンに支障が出ます。そして吠える・噛むという行動は、犬自身も幸せではないことの表れでもあります。

多くの場合、吠えや噛みつきは犬にとって「不快」や「やめてほしい」を伝えるサインです。苦手なものをそのままにしていても、犬が自分の力で克服することはほとんどありません。むしろ、嫌な経験が重なることで、より強い反応へとエスカレートしてしまうこともあります。

犬から見える世界は、人とは違う

犬から見える角度と、人から見える角度は違います。問題行動を直そうとする前に、まずは彼らを取り巻く環境を犬の目線で知ることが大切です。

小型犬にとって、人はとても大きな存在です。そのため、人が上から手を伸ばしたり、嫌がることを無理にさせたりするのは、犬にとって大きなプレッシャーになり、ときに危険な行為にもなりかねません。

社会化=「とにかく経験させる」ではありません

「社会化」を、とにかくいろいろな場所や物を経験させることだと思っている方も少なくありません。けれど、本来の社会化とは良い印象とともにさまざまな刺激に慣れていくことです。怖い思いをさせながら無理に経験を重ねても、かえって苦手なものを増やしてしまいます。正しい社会化の意味を知ることが、お互いストレスなく過ごせるための第一歩です。

まずは愛犬の「やめて」のサインを知ることから

犬は言葉を話せないかわりに、体の動きで気持ちを伝えています。たとえば、あくびをする・視線をそらす・体を固くする・後ずさりする——こうした仕草は、「ちょっと苦手だな」「やめてほしいな」という気持ちのあらわれであることがあります(サインの出方は犬によって異なります)。

こうした小さなサインに早めに気づき、犬にとって嫌なことのない環境を整えてあげることが、吠え・噛みの予防にもつながります。

あなたの愛犬のサインを、一緒に見つけましょう

苦手なものを放置していても、克服にはつながりません。大切なのは、犬が出す「嫌だ」というサインを知り、犬にとって安心できる環境をつくってあげることです。

あなたの愛犬が、どんなときに「嫌だ」のサインを出しているか——知りたくありませんか?

カウンセリングでは、あなたと愛犬に合わせて、そのサインの見つけ方から具体的な接し方まで、ていねいにアドバイスさせていただきます。