「犬のしつけ教室って何してるの?」~当教室の方針とトレーニング内容~
犬のしつけ教室はまだ一般的ではなく、どのようなことをするのか不安に感じる方も多いです。実際、問い合わせの多くは「どんなトレーニングをするのか」「うちの犬の悩みはどう解決できるのか」といった内容です。
当教室では「しつけ教室」と名乗っていますが、実際のレッスンでは「しつけ」ではなく「トレーニング」という言葉を使っています。「しつけ」という言葉には、犬を人間の都合の良いように変えるというイメージがあり当教室の理念と異なるためです。私たちは、犬と飼い主が信頼関係を築き、お互いがストレスなく生活できる環境づくりを大切にしています。
子犬・成犬それぞれのトレーニングについて
子犬のトレーニング
子犬の場合は、問題行動を未然に防ぎ、安心できる環境を整えることが重要です。例えば、トイレトレーニングやケージの使い方、遊び方など、ゼロからプラスの生活を築くお手伝いをします。
成犬のトレーニング
成犬の場合は、すでに吠えや噛みつきといった人にとって困った行動があるケースが多いです。これらの行動の原因は、飼い主との関係に不安を感じていることが多く、まずは日常のコミュニケーションや生活習慣を見直します。そのうえで、信頼関係を築きながら「吠える必要がない」「噛みつく必要がない」状態へと改善していきます。
カウンセリングの重要性
トレーニングを始める前に、まずはカウンセリングを行います。特に多い相談内容は次のようなものです。
- 初めて犬を飼うため、どう接したらいいかわからない
- 甘噛みがひどくなり、ケージに入れっぱなしになってしまっている
- 吠えや噛みつきが家族では解決できない
犬の問題行動の原因はそれぞれ異なり、生活環境や留守番の時間、家族構成も関係します。そのため、カウンセリングでは細かく状況を伺い、家族と犬の双方にとってストレスのない方法を見つけていきます。場合によっては、カウンセリングのアドバイスだけで問題が解決することもあります。
飼い主の理解が大切
トレーニングは、犬だけでなく飼い主も学ぶものです。実際にレッスンを受けた方からは「人間が正しく接しないといけないんですね」「トレーニングって意外と難しい!」という声が多く聞かれます。そのため、多くの方が1クール(6回のレッスン)で基本を学び、2クール目で定着させ、
最終的に家族と犬がストレスなく過ごせるようになります。
具体的なトレーニング例
① 初めて子犬(トイプードル)を飼う家族の場合
家族構成: 両親+小中学生の子ども2人(一戸建て住まい)
カウンセリング内容:
- 家族のライフスタイルや子犬の生活環境の確認
レッスン内容:
- 前半:トイレトレーニング、ケージ(寝床)・おもちゃなどの生活用品の使い方、オスワリやマテの練習
- 後半:オスワリやマテの練習、ブラッシング、散歩(ハーネスの装着)
② 成犬(チワワ)が散歩中に吠えてしまうケース
家族構成: 成人女性1人(マンション住まい)
カウンセリング内容:
- ライフスタイルや犬の生活環境の確認
- 他に困っていることの洗い出し(悩みは一つではないことが多いため)
レッスン内容:
- 前半:信頼回復を目的とした、犬にとって楽しい室内トレーニング
- 後半:外でのトレーニング(抱っこ・引き返す・おやつを使うなど複数の方法を実践)
最終的に「吠えないで散歩できる」状態を目指します。
まとめ
犬のトレーニングは、飼い主が犬との接し方を学ぶことが重要です。当教室では、カウンセリングを通じて家族ごとの最適な方法を提案し、犬と飼い主が安心して暮らせる環境を整えるお手伝いをしています。犬を人間の都合の良いように変える「しつけ」ではなく、犬との信頼関係を築く「トレーニング」を行っております。