子犬の成長としつけの大切さ~生後1年で約15歳⁈~

犬は生後1年で人間の約15歳に相当するといわれています(犬種や個体差あり)。いつまでも幼い存在に感じますが、1歳の犬はすでに中学生や高校生の年齢。この間にたくさんの経験を積み、嬉しいことや苦手なことを学んでいきます。

子犬を迎えてからの最初の1年間 は大切な時期です。ここで適切なトレーニングや社会化を行うことで、犬も飼い主もストレスの少ない生活を送ることができます。


子犬の発達段階と適切なしつけ

① 3週齢~4か月(社会化期)

この時期は、犬が社会に適応するための「社会化」に最も適した期間です。※この時期を逃したからと言って社会化ができないわけではありません。
多くの飼い主さんがこの時期に子犬を迎えますが、ワクチン接種が完了するまで外に出せず、ケージ生活が長くなることも。そのため、

  • 運動不足によるストレス
  • 過度なスキンシップによる興奮や噛みつき
  • 甘噛みを許容することで噛み癖が定着
  • 犬が発する「嫌だ」というサインを見逃す

といった問題が生じやすくなります。

この時期に適切な社会化を行わないと、将来的に吠え癖や噛みつきの問題につながることも。


② 4か月~8か月(若年期)

生後4か月を過ぎると、犬は「嬉しい・嫌だ」を明確に認識し始め、警戒心も芽生えてきます。

よくある悩み

  • 2か月ごろは大人しかったのに、徐々に困った行動が増えた
  • 散歩デビューしたけど、全く歩かない…
  • 何でも口にくわえてしまう…

こうした行動の背景には、適切な社会化ができていなかったり、ストレスサインが見逃されていたりすることが原因。この時期に、適切な犬とのコミュニケーションを行うことがとても大切です。


大切なのは人にとって困った行動が「起こらない環境づくり」が大切

最近では、

「犬を初めて飼うので、基本的なしつけを学びたい」
「吠えや噛みつきで困る前にレッスンを受講したい」

といった飼い主さんが増えています。

犬との生活は、小型犬なら約15年ほど続きます。最初の1年にしっかりと 「社会化」「犬との適切なコミュニケーション」 を行うことで、その後の生活がぐっと楽になります。


【まとめ】

犬は1歳までに「嬉しいこと」「嫌なこと」を認識する
子犬の時期に適切な接し方をしないと、吠えや噛みつきの原因になる
トレーニングは「人にとって困った行動の予防」が目的

1歳を過ぎても、トレーニングは遅くありません!
吠えや噛みつきには必ず原因があります。飼い主さんの接し方や環境を見直すことで、行動を改善することが可能です。

当しつけ教室では、成犬の問題行動にも対応し、多くの飼い主さんと一緒にトレーニングを行っています。

「思い立ったが吉日」!犬とのより良い生活のために、今からできることを始めましょう!